保育士派遣の給料は正社員と比べてどうなの?

保育士として働く人の中には、正社員としてではなくて派遣社員として働くことを選ぶ人がいます。一般的には、安定して働ける正社員の道を選ぶことが大半です。ですが、保育士派遣と正社員の保育士を比べたとき、給料面で見れば保育士派遣のほうが多く給料を得ることもできます。
さまざまな業種で派遣社員が増えていますが、それは保育の現場においても同じです。厚生労働省の調べでは、保育園の現場では4割以上が非正規社員となっています。保育士派遣が増える背景には、過酷な労働環境だけでなく、年収で見てもメリットがあるからだと考えられます。
そこで今回は、保育士派遣として働いた場合の給料についてご紹介していきます。
派遣・パート・正社員の給料比較

正社員だと安定して給料をもらうことができますが、保育士の場合は責任の重さや仕事の量を天秤に掛けたときに、給料と見合わないと考える人が多くなっているのが現状です。
また、サービス残業や持ち帰り残業が必然的に発生し、その分の給料がもらえないことも不満の1つになっています。
これに対して保育士派遣は、保育園に直接雇われるのではなくて、派遣会社に登録された園に一定期間だけ働きに出る形になっています。
派遣会社であれば、給料面や仕事の待遇について会社が仲介に入ってくれるため、給料に見合った仕事ができのがメリットです。

保育士の派遣社員と正社員を比べたとき、労働環境だけでなく給料にも大きな違いが出てきます。ここでは、保育士の派遣社員・正社員・パートの月給と年収を比べてみます。
雇用形態 |
月給 |
年収 |
派遣社員 |
月給24万円(時給1400円の場合) |
年収288万円 |
正社員 |
月給20万円ほど + ボーナス2カ月分 |
年収280万円 |
パート |
月給17万円(時給1000円の場合) |
年収204万円 |
派遣社員・正社員・パートの月給を比べてみると、保育士派遣が1番高くなる結果となりました。
正社員のボーナスを加えても、保育士派遣のほうが年収が高いというのは意外でした。
保育士派遣の場合は、パートやアルバイトよりも給料が高くなっています。その上、残業や有休についても派遣会社に相談できるので、働き方も保証されているのは大きなメリットです。
また、派遣会社によっては保険を完備しているため、生活面でもアルバイトに比べると安心できます。

初任給なら保育士派遣の給料が最も高い

保育士派遣なら初任給で月20万円以上
保育士派遣と正社員を給料で比べたとき、さらに違いが出てくるのが初任給です。
正社員の保育士は雇用が保証されていますが、給料の額もほとんど変わらないのが現状と言われています。正社員の保育士は初任給が約16万円から17万円です。
これに対して保育士派遣ですが、保育士は時給で換算されます。そのため、働いた時間だけ必ず給料を支払ってもらえるので、初任給においてもその額は大きくなってきます。
また、派遣社員の場合は労働者派遣法と言う法律があるので、残業時間の労働についてきちんと給料が支払われることになっているのです。
その費用を含めると、正社員よりも月給が超えるケースが多くなってきます。

正社員最大のメリットは安定
給料面で見れば保育士派遣は非常に魅力的です。ですが、正社員の最大のメリットは雇用の安定にあります。よほどのことが無い限り、1つの保育園で働き続けることができるのが正社員です。
保育士派遣は、給料面や残業についてコントロールしやすいところがあります。それは大きな魅力ですけれど、やはり正社員に比べると保証などについて劣る部分があるのです。
また、毎月決まった時間働けるかどうかわからないのも、保育士派遣の弱いところになります。また、一か所でずっと仕事できないため、社員・親御さんと人間関係を築くのが難しい部分があります。
保育士派遣の場合は、高時給で園内の人間関係に深く入らずに働けること。また、残業をすることになっても給料がきちんと発生することです。
これらの条件は正社員にはない大きな強みと言えますので、自分がどちらのタイプで働きたいのかしっかり見極めることが重要となります。

派遣でキャリアを積んで3年後に正社員転職がおすすめ
現代において保育士派遣は需要のある働き方ですが、やはり正社員として働いてくれる人も求められています。
そこで、保育士派遣としてキャリアを積んだのちに正社員への転職がおすすめです。
派遣社員の働き方として紹介予定派遣というものがあります。紹介予定派遣とは、派遣として働きながら正社員を目指せる働き方です。
紹介予定派遣では、あなたのスキルや実力を給料に反映してくれるので、雇われる際の不満も出づらいというメリットがあります。

3年ほど一般的な登録型派遣で保育士派遣として働き、保育士としてキャリアを積むのがいいでしょう。その後、紹介予定派遣の形に切り替えて自分に合った保育園を探し、キャリアに見合った給料を得るのが理想形と言えます。
⇒ 保育士派遣会社のおすすめランキングを見る