派遣社員は、アルバイトやパート社員と同じ勤務時間に応じて給与が支払われる時給制です。
これと異なるのが正社員で、毎月決まった月給固定給です。
アルバイトやパート社員と同じ時給制の派遣社員ですが、派遣社員の方が時給が高く設定されていることをご存じでしょうか?
派遣社員は、アルバイトやパート社員と同じ勤務時間に応じて給与が支払われる時給制です。
これと異なるのが正社員で、毎月決まった月給固定給です。
アルバイトやパート社員と同じ時給制の派遣社員ですが、派遣社員の方が時給が高く設定されていることをご存じでしょうか?
派遣社員がアルバイトやパート社員よりも時給が高く設定されているのには、3つの理由があります。
雇用主である保育園としては、直接雇用することが最善ではあります。
しかし、現状としてはそれが難しくなっています。
アルバイトやパート社員が必要な場合は、通常、広告費を使い求人サイトなどへ求人広告を出します。
この広告費用、実は10万~50万円ほどかかると言われており、決して安くはないのです。
また、求人広告を出したとしても必ずしも応募が来るとは言えません。
無駄なコストは削減したいと考えると、派遣社員という選択肢が出てきます。
派遣社員の場合、実際に勤務する保育園ではなく派遣会社との契約になります。
そのため厚生年金、健康保険の負担、給与や保険の手続きなど全て保育園ではなく、派遣会社が行うこととなります。
そのため、こういった業務を行う人事や経理へと負担がかからず、保育園側にとってはメリットとなります。
保育園運営にあたり困ることは、保育士の不足です。
急な入院、退職などによりクラスの担任の保育士が抜けてしまうと、保育園は運営が難しくなり、新たな保育士の確保が必要となります。
求人広告を利用し募集をかけるとなると、費用や掲載内容の打ち合わせ、面談、選考などの手間がかかるだけでなく、誰からも応募がない、などのリスクが伴います。
しかし派遣社員であれば、派遣会社へ新しい保育士派遣の依頼をすることで、面談、簡単な研修のみで新しい保育士を確保することができます。
急な人材不足にも、素早く簡単な工程で対応してもらえるということが、派遣社員を起用する保育園としてのメリットです。
これは、派遣社員の時給が高く設定されている1つの理由となっています。
福祉や医療業界では離職率の高さが大きな課題となっています。
これは、保育園業界も例外ではありません。
また、人と接する仕事ならではの人間関係のトラブルにより、急な退職をする保育士も問題となっています。
保育園にとって保育士不足は運営上の大きな障害となります。
そのため、緊急時にも対応可能な派遣社員の需要は増加し続けています。
正社員であっても、給与や待遇の改善が全く見られないことから、派遣社員としての保育士は現場のニーズに応える唯一の選択肢となっています。
正社員である保育士の実態はどうなのか。
調査を進めていく中で、Twitterにてこのような声を見かけました。
「恥を承知で書きます。民間保育園に勤め25年。これまで35年保育士を続けてきました。今では主任をやっています。でも手取りは18万円代…。残業代が少ない時もあります。年金、介護保険料、住民税など引かれるものもあります。主任手当の3万円がついてもこの金額です。この金額、少なすぎると思いませんか??」
正直驚きましたが、これが保育士をはじめとした福祉業界で働く人たちの現実なんだと心に刺さりました。
保育士は10年以内に退職すると言われている職種の1つです。
そんな保育士を35年も続け、主任まで勤めているのに手取りが18万円とは…。
地域により給与は異なりますし、ボーナスの額はわかりませんが、月給だけ見ると実務経験なしの働き始めの派遣社員とほぼ同じ額です。
こうしてみると、残業がなく、プライベートも充実させることができる、派遣社員の方が魅力的であると思いませんか?